コロナウイルス融資に伴う試算表の作成について
2020.04.15
京都市西京区の会計・税理士事務所 渡利会計事務所です。
新型コロナウイルスによる影響を受けている事業者の皆様へ
コロナウイルスによる影響で売上が減少した事業者様向けの資金
繰り支援として、様々な融資制度が新設・拡充されています。
資金繰り支援といえば、日本政策金融公庫様の「新型コロナウイ
ルス感染症特別貸付」ですが、今後は、保証協会の保証付き融資
についても公庫様並みに支援が拡充される予定です。
資金繰り支援の一覧はこちらになります(経産省HPより)
とても見やすく整理されています。
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/shikinguri_list.pdf
融資申し込みに際して、お客様から
「いくら借りたら良いのか」
「どのくらいの期間で返済したらいいのか」
「元本返済をどれくらい猶予してもらったら良いのか」
といったご相談を多くなっています。そういうときは、
「もし売上○○%減が、○月まで続けば・・・」
という想定で、資金ショートの時期(Xデー)をシミュレーショ
ンして今後の資金計画をお客様と一緒に考えます。
粗い概算でも未来の数字が見えてくると、お客様の決断と行動も
早くなります。(⇒これが一番重要です)
「売上が落ちてきている。借りた方が良いのかな?」
と思われているお客様に行動と決断を促すのは、間違いなく未来
の数字です。
未来会計の必要性・重要性を改めて実感しています。
なお、未来のシミュレーションには計算の基礎となる直近の試算
表が必須です。
もし、試算表がなかなか出ない、といったことで困っておられま
したら、未曾有の状況ですので、最大限のご協力をさせていただ
きます。
ただし、下記の事業者様については協力はできかねます。
・無申告
・コロナウイルスの影響を受けていないのに、この機会を利用
して融資を希望している
・売上を抜く等の脱税をご希望
既にコロナ特別融資を受けた事業者様の事例や、公庫様、金融機
関様の考え方も可能な範囲でお伝えさせていただきます。
現状を数字でしっかりと把握し、今後の資金計画を立て、最低で
も1年乗り切るだけの資金確保にすぐに動きましょう。
そして資金繰りに目途がついたら、次はこの状況を凌いだ後のこ
とを考え・行動していく必要があります。
借入金は利益の前借りです。借りたお金の返済には今まで以上の
利益が必要となります。
ですので、借りたお金で今を凌ぐだけでなく、借りたお金を活用
して未来の利益を創る行動も考えていく必要があります。
こういう状況だからこそ、未来の利益を創り出す次の一手を考
え、行動することが大切ですね。
当社では、資金計画をスタートとした中長期経営計画の作成指導
もサポートしております。
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